こんばんは インスパイラル ブログです。怒涛の「フランス・シルモ展の眼鏡三昧レポート」!昨日は「フレンチ・クラフトマン①編」として、熟練の職人さんによる様々な作品をご紹介いたしましたが、本日は実際の熟練の技術(作っている姿)をお伝えしたいと思います!
【鼈甲の職人さん】
昨日ご紹介したこんなにも精巧なミニチュア・ローネット(手持ち眼鏡)を実演で作っていたのです!
①まずは、板状の鼈甲素材にフレームの形を書きます!
②それを、糸ノコで勢いよく削り出します!
もの凄い小さいのにも関わらず、全くもって手元に迷いはございませんでした!
んでもって、削り出されたのがコチラ!この小ささお分かり頂けますでしょうか!?
③続いては磨きの作業!角を取ったりの大まかな磨きはバフで!(左画像)
仕上げは、布に擦り当てて光沢を出すための磨き!(右画像)
この仕上げの磨きに使っていたのは、なんと「デニム生地」!なんでも、これが一番イ~んだとかっ!驚きです!
④もの凄く小さなサイズであるため、可動する部分の金属パーツもお手製!
通常の針金を手でさらに細く削ります!本当に微妙な調整が必要らしく、少しづつ削っては何度も確認していました!
⑤仕上がった各パーツを組み上げ、バランスを整えた後、可動部分の金属をかしめて固定!
⑥そして、見事完成!枠(フレーム)の部分も2つともちゃんとコンパクトに畳めるようになっており、サイズ以外はまさに通常のローネットそのものでございました!
【彫刻の職人さん】
続いては、これまた昨日ご紹介した彫刻にて眼鏡にデコレーションを施す職人さんの実演です!
この方が、その美しい彫刻を彫る職人さんです!
会場では、四角いプラスチックの塊に次々と美しき彫刻を施していました!
その彫刻に使うのは、なんとこのドリル(スクリュー)一本!
しかも、立体的な柄を彫るのには表面ではなく裏面(見る方とは反対側)から削っていくのです!
「これぞまさに熟練の職人!」たる、素晴らしき技術でございました!
いや~、本当に凄かった!
他にも
バッファローホーンを磨く作業や、
フレームを削り出す作業なんかも実演がありました!
中でも、「へぇ~~~っ!」感じたのが、スワロフスキーを埋め込む技術です!
※視聴できるかわからない上、画像も荒いですが動画を貼っておきます!
なんと、スワロフスキー自体をホットプレートで温め、それをグッと押し込んで、何の接着剤取り付けていたのです!実際に見ると、確かにしっかりと付いていて取れそうもない状態!
「なるほど!これが、一番綺麗にスワロフスキーを埋め込むやり方なのかっ!」と、関心しまくりでございました!
ということで、2日間にわたり「フランスの熟練の職人さん編」をお伝えいたしました~!
鯖江を中心とした日本の職人さん同様の熟練の技術の凄さに、我々は時を忘れてその動きに見入っておりました!素晴らしかったです!
そして、いつか鯖江の職人さん達についてもお伝えできれば!と考えていま~す!
それでは、また明日お会いしましょう!おやすみなさいませ~い!