こんばんは インスパイラル ブログです。本日の「フランス・シルモ展眼鏡三昧レポート」!は、昨日に引き続き「ラフォン工場編」!実際に工場内で見せていただいた作業工程やその様子を、今日と明日の2日間にわたりお伝えいたしますよ~!
今回は、スイスとの国境近くのフランスのジュラ地方にあるラフォンとの提携工場「ティエリー社」への工場見学ツアー(ラフォン社主催)に参加させていただいたわけですが、まずは「なぜ、ジュラ地方で眼鏡産業が起こったのか?」をご説明いたしましょう!
『そのきっかけは、農業ができない冬の副業として、当時富裕層や牧師(?)からのニーズが増えつつあった眼鏡を作ってはどうか?という政府(?)からの提案で、1796年に馬蹄や農工具、家具用の釘を作っていた釘職人が、細長い鉄を組み合わせて眼鏡を作ったことに遡ります!ジュラ地方は交易の中継地点であるジュネーブに近接しているという利点に加え、山岳地帯という立地上、川の急流を利用した動力が使えたこと!そして、農業ができない冬の副業として、眼鏡製造に携わる農家が増えたことで徐々に発展を遂げていった!』
という歴史を持ちます!
実は、日本が世界に誇る眼鏡産地である福井県鯖江も、このジュラと同じような経緯で眼鏡産業が発展した歴史を持っています!
それでは、工場での作業工程などを順にお伝えいたしましょう!
①まず、新しいメガネ(サングラス)を作るにあたり、
ラフォン社から送られてきた平面のデザインから、
CADで3次元のデザインを起こし、プロトタイプの製作し、完成品ができます!
これが大まかな流れですが、途中で細かな修正や色決め、製造方法などを決めるためのミーティング等のやりとりが何度も行われ、最終的に完成品が出来上がるまでには約1000時間を要する!とのことでした!
中には、様々なデザイン形状を実現するために、どのサイズのどんなドリルを使えば最適なのか?というコーディネートを考える、道具のスペシャリストもいました!
②続いては、メガネを作る材料です!
主にメタル素材とプラスチック素材がありますが、コチラはプラスチック素材の生地倉庫です!
※新作に合わせ、新しいカラーの生地を作るのに、約6ヶ月前にオーダーをするのだそうです!
コチラは、大きな板状のプラスチック生地をある程度の大きさの定型にカットする工程です!
そして、その壁一面には小さなチップの色見本がズァ~っと並べられ、
さらに、各モデルごとに分けられ、しっかりと管理されておりました!
③先ほどのプラスチック生地から、各パーツが作られます!
テンプル(ツル)のサイズにカットをする工程!
スポンスポンと次々に出てきてました!
フロント部分のサイズにカットされたプラスチック生地!
真ん中についている四角いパーツは、パッドのなる部分!これは、高速振動による摩擦熱で接着していました!
そして、先程の長方形のフロント用生地を、この切削マシーンで削り出します!
削り方や場所により、このようなツールを機械が自動で取り替えながら削っていきます!
一つ削るのにどのくらいか忘れましたが、とにかくフロント部分が次々と削り出されてきました!
さらに、荒削りの状態から細かな削りの工程を経て、
パッド部分などの凹凸をだす細かな削りは、一つ一つ手作業で行われておりました!
ここまで、大まかな形が完成となります!この後の「磨き」等の仕上げの工程に関しましては、また明日お伝えしたいと思いま~す!
また、現在インスパイラルでは、全世界で絶賛されているイタリアの展示会で発表されたコレクションを中心に、ラフォンのメガネ&サングラスをドド~ンとご覧いただける「ラフォンお披露目会♪」開催中です!ラフォンの素晴らしきコレクションを、是非ともご堪能くださいませ!
それでは、また明日お会いしましょう!おやすみなさいませ~い!